オンラインで参加しやすくなった講習会
小川秀一朗

S1、S2科目講習会を知った経緯

学部が法学部だったので、大学時代には社会調査関連の科目を履修したことがありませんでした。大学院から社会学を専攻し、社会調査士、専門社会調査士といった資格があることを知りました。しかし、学部の社会調査関連の科目を履修していないと資格が取得できないとのことで、どうしたものかと思っていたところ、大学院の先輩から社会調査協会の科目講習会を受けて資格を取得したと言われて知りました。

受講の動機

研究者としてやっていくのなら専門社会調査士の資格を取っておいた方がよいといったお話や、指導教授からは免許みたいなものだから、といったことを聞いていました。私としても、今後もし社会調査関連の科目を講義する立場になった際に、社会調査の基礎科目を履修したことがないということでは滑稽なように思われましたし、知識的にも不安がありました。科目講習会を受講できる機会があれば受講しようと考えていました。

実際の講習会についての感想

私が受講した時期はS1、S2講習会どちらも新型コロナウィルスの流行でオンライン実施でした。先輩の話では講習会は都内の会場で連日の集中講義とのことだったので、都内在住でない私には講習会はなかなか大変かなと思っていましたが、オンライン実施となり、時間的、金銭的にも参加しやすくなりました。対面でしか感じられないことや受け取れないこともあるかと思いますし、講師の先生方や社会調査協会の方々のご負担が増えてしまうかもしれませんが、個人的には、今後もオンライン参加の選択肢が残っていくことを願います。

実際の講習会の内容も分かりやすく、録画され適時見直すことができたため理解しやすかったように思います。動画視聴とZoom講義が併用だったので、Zoom講義の際には講師の方々がその場で受講者の質問に対応されていました。講師の方々の動画も丁寧でボリュームが多かったと思います。大学を卒業してから久しかったので、大学の科目はこんなに丁寧で時間を取った講義だっただろうかと思い返しました。学部で社会調査関連の科目を履修せずに、大学院での社会調査関連の科目を急ぎ履修し、修士論文を書いた身とすれば、もっと早くS1、S2講習会で基礎事項を受講する機会があれば良かったかもしれません。

上智大学大学院総合人間科学研究科社会学専攻博士後期課程
受講年度:2020年度S2講習会、2021年度S1講習会