自分の研究活動や授業と両立可能な講習会
岡本武史

S1、S2科目講習会を知った経緯

大学の学部での専攻は法学で、社会学は修士課程において専攻しました。本講習会を知ったきっかけは、大学院の在学生向けのウェブサイトで、社会調査士・専門社会調査士の資格申請の案内をみたことです。そのなかでS1・S2講習会について案内がされており、本講習会について知ることができました。

受講の動機

専門社会調査士資格の前提である社会調査士資格の取得は、学部の講義の受講でも可能でした。ただ、学期期間中は自分の研究や大学院生向けの授業に集中したかったため、学期期間外の2月~3月頃に開催されるS1・S2講習会を活用させて頂きました。

実際の講習会についての感想

自分が受講した際はオンライン開催で、講義内容自体は動画配信、一部の講義と質問への回答はライブ配信という形でした。停止や巻き戻し、任意のタイミングでの複数回視聴が可能でしたので、ふと分からないことがあった際に自由に以前の配信内容を確認できるのが非常に便利でした。また、質問への回答も非常に丁寧で、従前自分で学習していて気になっていたものの確認できないでいた事項について、この機会に確認することもできました。

専門社会調査士資格の自分にとっての意味付け

自分は大学卒業の後、公的機関で14年ほど働いた後、大学院に進学しました。在職中、公表統計の分析や企業へのヒアリング調査等を基礎に様々な政策立案をしましたが、大学院や本講習会にて社会調査手法や倫理的事項について学び、その厳密さ・厳格さに圧倒されました。学術の世界で求められる調査手続きの内容やその水準を学ぶことができたと思いますし、政策立案の基礎となる事実の調査は本来このように厳格であるべきだろうとも感じました。専門社会調査士資格は、こうした点について一定水準以上である点を示す免状だと思います。自分は、社会学を専門領域としつつ、事実の調査(質的・量的問わず)を基礎に理論仮説の構築やその実証・検証を行っていきたいと考えています。そのため、自分の調査手法の水準が一定以上である点を示すのに、形式的にも実質的にも意義のある資格であると考えています。

一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士課程後期
受講年度:2021年度S1講習会、2022年度S2講習会