2025年度 社会調査協会シンポジウム

 

「『こぼれおちるもの(残余カテゴリー)』の社会調査が切り開く可能性」

開催日時:2025年11月22日(土)
12:30~15:50(予定)
開催方法:対面
会場:聖心女子大学4号館 3階 ブリット記念ホール
アクセス:
https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/access/
テーマ:「『こぼれおちるもの(残余カテゴリー)』の社会調査が切り開く可能性」
参加方法:参加ご希望の方は申込期間内に下記申込フォームより必要事項をご登録の上、お申し込み下さい
趣旨:

 フィールドワークは、調査の性質上少数の事例しか扱えないことが多い。ただ少数はたった一つや少数の事例のみ扱えばいいというものでもない。「優れたモノグラフこそ、優れた理論を形成する」という言葉がある。そこには必ず社会科学の概念の質的転換が想定される。私たちが日常あるいは学問上使っている「概念」は、マジョリティの人々の特徴によって構成されて半ば常識化されている。
 それに対して残余カテゴリーに含まれる人々や物事は、マジョリティの人々とは異なる特徴を持っている。その特徴に焦点を当てるとこれまでの「概念」によって見落としてきた社会的な事実が見えてくる。理論と事実を考えた場合、通常は理論(概念)によって事実は構成される。けれども残余の事実によって理論が修正される。すなわち「残余カテゴリー」に新しい概念の光を当てることによって新しい事実に変化することがある。
 新しい概念の創出こそ、質的調査の創造にとって、きわめて重要な働きだといえる。このことを念頭に置きながら、残余カテゴリーを扱うことはどういう意味なのか(何が抜け落ちているのか)、またそこをどのように調査できうるのか(調査困難性)について事例報告を踏まえながら、本シンポジウムでは議論してみたい。

登壇者

久保裕子先生(立教大学)
藤井亮佑先生(関西学院大学)
石川良子先生(立教大学)
討論者: 石岡丈昇(日本大学)
司会: 金菱清(関西学院大学)
ご登壇の先生方のご著書
 久保裕子先生『フィリピン女性の流産と中絶―貧困・贖罪・ポリティクス』風響社ブックレット

 藤井亮佑先生『死が消滅する社会ー遺品整理業をめぐる死とモノの社会学 』関西学院大学出版会

 石川良子先生『ひきこもりの〈ゴール〉―「就労」でもなく「対人関係」でもなく』青弓社

参加のお申し込みについて

日時:2025年11月22日(土)12:30~15:50(予定)

会場:聖心女子大学(東京)・ブリット記念ホール(聖心女子大学4号館の3階)
東京メトロ日比谷線広尾駅 4番出口から徒歩1分

アクセス:https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/access/

開催方法:対面

受付期間:2025年10月22日(水)10:00~11月17日(月)10:00まで

参加方法:どなたでも参加できますが、事前の申し込みが必要です(事前申し込みをされていない場合は参加できません)。会場の都合上先着100名様までとさせていただきますので、あらかじめご了承下さい。
参加ご希望の方は10月22日(水)10:00 ~11月17日(月)10:00までの期間内に、下記申込フォームより必要事項をご登録の上、お申し込みください。
※受付完了メールが入力したメールアドレスに送信されます。届かない場合は、入力したアドレス間違っている可能性があります。必ず事務局までご連絡ください。

申し込まれた方には、当日の受付開始時刻などを記したメールを、11月19日(水)に送信の予定です。
※11月20日(木)になってもメールが届かない場合などは、事務局までご連絡ください。

参加費:無料

ポスターのダウンロードはこちら

お問い合わせ先:一般社団法人 社会調査協会事務局 笛木 宛

TEL:03-6273-9784

FAX:03-5684-0374

メールアドレス:info@jasr.or.jp