社会人にもおすすめしたい講習会・資格
今井隆太

背景

私は、学部では都市政策や行政学を学んでおり、政策立案の根拠、背景や社会的影響に関心を持ち、社会調査を用いた研究がしたい、調査法や分析手法を学びたい、と考え、大学院に進学しました。
修士課程では、都市社会学を専攻、量的調査を用いた研究をしました。学部では進学・研究を見据え、社会学系の科目もいくつか聴講していましたが、1から系統的に学ぶ機会がなく、社会調査士の関連科目も一部しかとっていませんでした。

専門社会調査士資格の位置づけ

修了後は政策関係やシンクタンクなどへの就職も考えていたので、自分の専門性を客観的に説明できる資格も欲しい、社会調査を用いた論文を書くうえで必要な知識、手法が学べ、修士論文を書くうえでも取っておきたい資格と考えました。
実際、経済団体に就職してからも、政策提言、事業の検討、あるいは企業の販路開拓のために質問紙調査を実施したり委託したりする業務があり、調査や分析の実施、あるいはこれまでの調査の見直しに役立っています。

受講の動機

上記の理由から、専門社会調査士の資格を取ろうと決めたのですが、学部では社会学専攻でなく、社会調査士資格を取得していませんでした。同期にも資格取得を目指す学生はおらず、当初は諦めていましたが、何か方法はないかと調べるとS科目の講習会を受ければ大学院の課程と合わせて申請可能と知り、学内の先生方と相談して受講に至りました。当該年度は定員オーバーで受講することができず、S1科目のみ修了には間に合いませんでしたが、就職したのちに無事受講でき、無事専門社会調査士を取得できました。

講習会の感想

講習会は、社会調査の基礎的な内容を凝縮した内容であり、これまで1から社会調査を学んだことがなく、就職し勤務している身でも短期間で学習・復習ができる内容でした。主要なテキストを書いているような先生方が丁寧に講義・質問対応をしてくださるため、修士課程の早いうちに受けることができれば、社会学専攻以外の出身者が、新たに大学院で社会学の研究をしようとする際の懸け橋として最適だと思います。
調査研究だけでなく、公務・政策関係あるいはマーケティング等の仕事をする上で、硬軟様々な調査したり参照したりする機会は予想以上に多いものの、社会調査の手法を学ぶ機会はほぼありません。(専門)社会調査士の取得は、基礎的な素養を身につける課程として、そして専門性を示す方法として大変重要であると思います。これだけ良質な講習会を安価で受けられる機会は貴重であり、研究志望者以外にも大きなメリットがあると感じますので、ぜひ受講をお薦めします。

経済団体勤務(千葉大学大学院人文公共学府博士前期課程修了)
受講年度:2019年度S1科目講習会、2018年度S2科目講習会